人の話を聞く仕事は、需要が高い。
なぜなら、話を聞いて欲しい人が溢れているからです。
ハーバード大学社会的認知の研究では、自分自身について語る時に快感を得るという結果が出ています。
私の周りだけでも、自分の話をしたがる人が多いと実感しています。
- 適当な相槌(あいづち)をして、自分の話をしてしまう人。
- SNSやYouTubeで上手く発信することしか考えない人。
- 相手の話になると、スマホや時計をチラッと見る人。
コミュニケーションは、聞く人がいなければ成立しませんよね。
なので人の話を聞く仕事は、これからも必要とされる職業なのです。
それでは、本題に入ります。
目次
人の話を聞く人の強み
興味がない話でも、耳を傾けられる
普通の人は、自分に興味がない話になると聞きません。
聞いてないフリをするか、自分の話を始めてしまうのです。
しかし人の話を聞くことができる人は、興味がない話でも聞くことができます。
そして、わからない話でも努力して理解しようとする人です。
なので、聞いてくれた相手は、あなたに好意を持って接してくれますよ。(返報性の法則)
さらに、知らなかった話をたくさん集めることで知識が豊富になり、話す言葉が魅力的になるのです。
好感を得やすい
話が聞ける人は、
相手の言いたいことがわかる。
そして相手の話が終わったら、自分の意見をサラっと言うことができます。
簡単そうに思われますが、まず話が聞けない人の方が多いので、話が聞ける人にまた話したいと思われるのです。
出世しやすい
聞き上手な人は、同僚から一目置かれる存在になっています。
下記の表は、BizLadyさんが社会で働く306人にアンケート調査を行った結果です。
参照 : BizLadyより筆者が作成
聞き上手な人は出世しやすく、人の意見も取り入れられる人なので社内からの評価が高くなる傾向があるのです。
人の話を聞く人が注意すること
傾聴する
傾聴とは、言葉の通り心で「心で聞く」と辞書で書いてあります。
しかし心で聞いても、相手が話しやすくならないのなら意味がありません。
目安は、パレートの法則「8:2」です。
話し手が8割で、聴く側は2割が理想です。
なぜなら、会話が盛り上がらなかったら、聴く側が質問で8割になってしまうからです。
これでは、警察の尋問と同じですよね。
そこで話し手が8割にするために、2つの傾聴テクニックをご紹介します。
- 質問の仕方を工夫する
- リフレイン(おうむ返し)
それぞれ解説しますね。
質問の仕方を工夫する
質問の仕方によって、相手に負担をかけるか、気持ちよく話してくれるかが分かれます。
質問の仕方は、オープンとクローズドに分かれます。
オープンな質問は、
大まかな情報を得たい時や、話の流れを変える時に使用する質問です。
クローズな質問は、
興味がある内容をクローズで質問すると、話が盛り上がります。
この二つの質問を使い分けて、コミュニケーションが楽しくなりますよ。
しかし、どちらも的外れな質問をしてしまうと、相手に不快を感じさせてしまいます。
会話の流れを読み、的確に質問することがポイントです。
リフレイン(おうむ返し)
リフレインとは、相手の語尾を反復することです。
例えば、
お客さんに怒られてばっかりだよ。
なぜ怒られたんですか??
ここで、適当なあいづちを返してしまうと、相手も話す気力を失ってしまいますよね。
聞きたくないのであれば、あいづちだけでもいいのですが、相手はもっと聞いてほしいと思っています。
なので、リフレインで相手の言いたいことを引き出してあげる必要があるのです。
これらのテクニックを使用すると、バディ効果が現れます。
バディ効果とは、
- 孤独から解放され仲間意識を感じさせる
- 嬉しいことを増幅させる
- 安心感を与える
傾聴のテクニックを利用することでバディ効果が生まれ、人の話を聞く仕事にやりがいを持つことができるのです。
自分の強みを知る
そもそも、人の話を聞く仕事をしてみないと、わからないことが多いですよね。
人の話を聞く仕事でも、職場や自分の性格によって合わない環境があるからです
そこで自己分析をすることで、入社後のギャップを小さくすることができます。
自己分析するには、dodaのキャリアキャリアタイプ診断をオススメします。
dodaは大手転職エージェントなので情報量が多く、診断結果も正確。これだけのサービスを無料で診断してくれます。
そしてキャリアを診断するメリットは、転職する時だけでなく今後の人生に大きなメリットになります。
世界的に有名な「insight」の著者ターシャ・ユーリックはこのように言っています。
自己認識に欠けた社員の方が自身のキャリアに満足しないだけでなく、
生き詰まったとき、自分がこの先どうしていこうか見極めるのに苦労する傾向がある。
引用元 : 英治出版 著者ターシャ・ユーリック『insight』2019年7月3日 18ページから引用
転職は、
自分を見つめ直す良い機会です。
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自分の意見を持っておく
複数の人の話を聞いていると板挟みになり、どちらの意見も正しく思えてくるのです。
しかし自分の意見がないことは、相手に合わせるだけの人になってしまうので注意が必要です。
そこで「共感」と「同意」を分けて考えてください。
「共感」とは、相手の感情に共感すること。
「同意」とは、相手の意見に賛成すること。
自分の意見を言わなくてもいいので、人の話を聞きながら共感と同意するところを整理してみましょう。
あなたは、
人の話を聞いて信頼を獲得できる人です。
なので、意見を求められてもあなたの主張が通りやすくなっているはず。
共感できても同意できない場合は、自分の主張しても大丈夫ですよ。
情報を整理する
スマホからいつでも簡単に、情報が手に入るようになりました。
さらに、人からの情報も多くなるとストレスで「退避症候群」になる可能性があります。
退避症候群とは、
- 人との接触を最小限にしようとする
- 大切な情報を無視してしまう
- 責任感がなくなる
相手にできないことを無理してやろうとすると、ストレスが溜まります。
なので、相手に対して自分ができることを整理しましょう。
もしも人と関わりたくないなと思ったら、自分の気持ちを優先して休息をとるようにしてくださいね。
リラックスする
「話を聴かなければいけない」と思ってしまうと、お互いに緊張してしまいます。
そして会話が堅く、つまらなくないと思われてしまいます。
相手の面白い話を引き出して会話を楽しむには、最初に自分がリラックスすることが大切なのです。
人の話を聞く仕事
- 話を聞くだけの仕事
- サラリーマンの上司
- キャリアコンサルタント
- カウンセラー
- 受付
- 営業職
- 産業カウンセラー
話を聞くだけの仕事
お金もらえるんですか!?
話を聞くだけの仕事は、需要があります。
なぜなら問題を解決して欲しい人だけではなく、話だけを聞いてほしい人もたくさんいるからです。
しかし無料カウンセリングサービスがたくさんあるので、お金を払ってまで聞いて欲しい人を探すことが難しい。
そこで、自分に話を聞いて欲しいと思ってもらえる3つの方法をお伝えします。
- アプリ「アイヅチ」で話を聞いて収入を得る
- 家事代行や雑用の仕事から依頼者の悩みを聞く
- SNSで無料相談から始める
継続的に収入を得るには、リピーター(ファン)を作ることが重要です。
ファンを作るには、冒頭でお伝えした傾聴力が求められるのです。
サラリーマンの上司
話を聞いてくれる上司は、部下から慕われる。
なぜなら部下のしたいことや言いたいことを、理解してあげられるからです。
そんな熱心に部下の話を聞いてくれる上司がいたら、協力したくなりますよね。
もちろん話を聞くだけでは出世できないので、仕事ができるよう努力が必要です。
仕事ができない上司の特徴は下記の記事にまとめてありますので、参考にしてみてくださいね。
キャリアコンサルタント
キャリアコンサルタントの仕事は、求職者の性格を見極めて、転職先を紹介する仕事です。
キャリアコンサルの職種の中で、転職エージェントという職業を例にしてみますね。
転職エージェントの主な仕事内容は、
- 本人も知らない長所を見つける
- 面接、履歴書、職務経歴書のアドバイス
- 転職を理由を前向きにして、企業の面接に受かりやすくする
この中でも最後の「転職理由を前向きにする」ことが一番大切な業務になります。
なぜなら、転職者が不満から転職のきっかけになることが多いからです。
しかし不満だけでは、転職に成功する確率は低い。
そこで、求職者の不満から将来やりたいことへ転換することがキャリアコンサルの仕事になります。
実際に自己開示が多い求職者ほど、転職成功率が上がる研究結果が出ています。参照 : KADOKAWA 中原 淳 小林 祐児『働くみんなの必須講義 転職学 人生が豊かになる科学的キャリア行動とは』より抜粋なので、
カウンセラー
カウンセラーの仕事は、相談者の悩みを聞いて安心させることです。
企業や病院で相談員として活躍されている人がたくさんいます。心理カウンセラーになるには3つの資格に分かれています。
- 臨床心理士
- 公認心理士
- メンタル心理カウンセラー
臨床心理士は、
日本臨床心理士資格認定協会の民間資格が必要です。この資格を受験するには、臨床心理士を専攻できる大学への進学が必要になります。
公認心理士は、
心理系の資格で唯一の国家資格になります。この資格も臨床心理士と同じく、大学へ通って心理士の必要な科目を取得する必要があります。
これら2つの就職先は、医療機関や教育機関、一般企業など幅広い分野で活躍できます。
メンタル心理カウンセラーは、
一般財団法人日本能力開発推進協会(JADP)の民間資格があればカウンセラーの仕事ができます。
資格難易度も難しくないので、
誰でも挑戦できますよ。
企業や学校で心理カウンセラーの資格を持つ方が多く、幅広い分野で活躍されています。
メンタル心理カウンセラーに興味がある方は、下記のリンクから無料で資料請求できますよ。
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受付
受付の仕事は、
- 来客したお客さん、適切な場所に案内する
- お客様の要望に解答できる人を紹介する
- 電話対応、クレーム処理
受付の仕事は簡単に思われるかもしれませんが、企業の「顔」となる重要な存在です。
なので、安定したメンタルと、コミュニケーション能力が必要になる仕事なります。
営業職
営業職は人の話を聞く人でなければ、できない仕事です。
なぜなら、商品をすすめるだけの人は、スマホの自動広告と変わらないからです。
営業の仕事は、お客様の会話から、自社の商品やサービスを購入すれば解決できるよう、誘導することが求められます。
しかし営業職は、ノルマや飛び込み営業をさせられる業界も多い。
求人がなくなることはありませんが、体育会系で職場環境がブラックなところもあるので注意が必要です。
ブラック企業を避けるためには、いい求人を紹介してもらう必要があります。
詳しくは下記の記事にまとめてありますので、参考にしてみてくださいね。
産業カウンセラー
産業カウンセラーの仕事は、職場の悩みが尽きない日本の社会で需要が高まっています。
職場で悩んでいる人に助言を求められるため、人間関係を解決する知識が必要になります。
産業カウンセラーになるには、日本産業カウンセラー協会が認定する民間資格を取得する必要があります。
【まとめ】人の話を聞く仕事
いかがでしたか。
人の話を聞く仕事は、需要があります。
しかし傾聴力がないと、相手を満足させることができません。
人の話を聞く仕事は簡単ではありませんが、人から感謝される仕事なのでやりがいを感じます。
人の話を聞く仕事に転職したいと思った方は、下記の記事を参考に転職活動を始めてみてください。
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最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。