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よくある仕事の悩み 仕事を継続したい 仕事を辞めたい

とりあえず3年の3年が過ぎました。この節目に今後のキャリアを考え直すべき人の特徴5選

2023年7月29日

 

静かに過ぎていく3年という節目。

しかし、この大事な節目に今の自分の仕事を振り返り、キャリアを考え直すことはとても大事なことです。そこでこの記事では、いろんな判断基準で今の仕事を振り返ることができ、残留するか転職するかを決めることができます。

  • 残留した方がいい職場環境
  • 転職した方がいい人の特徴
  • 今の会社や転職先でモチベーションを上げて成果を出す方法

では本題に入りましょう。

「とりあえず3年仕事は続けるべき」と言われる理由

3年働かないと会社の制度を利用できない

会社によっては、3年働かないと退職金がもらえなかったり有給休暇を消化させてくれないところがあります。実際に私も3年で辞めたときは、退職金と有給休暇をもらうことができました。

会社によって制度が違うので、就業規則を確認してみましょう。

石の上にも3年と言われているから

石の上に座ると最初は冷たくて立ち上がりたくなりますが、3年も座れば暖かくなるということです。(石の上に3年座らなくても、1年で石はあったかくなると思いますが。)

では仕事で例えると、

  • 仕事全体を把握できる
  • 嫌だと思った仕事でも慣れる
  • 視野が広がり仕事の良さがわかる

このような意見もありますが、仕事に慣れるまで3年間も必要があるのでしょうか。では、他の国で「1年未満で仕事を辞めてしまう人」を見ていきましょう。

参照 : データブック国際労働比較2022より筆者が作成

他の国には、「ローマは一日にして成らず」ということわざもありますが、短期で仕事を辞めている人が多い。

他の国では、今の会社が合わなくて、少しでも条件が良い会社があると転職することが多いのです。そこで、短期間でも自分に合わない仕事を見極める方法を、下記の記事で紹介していますので参考にしてみてくださいね。

とりあえず3年仕事を続けたメリット、デメリット

メリット

転職する時に面接官は短期離職していないか履歴書を確認します。なぜなら短期離職した理由が正当でなければ、マイナス評価になってしまうからです。

では3年続けるとどのようなメリットがあるのでしょうか。

  • 職場の人間関係の構築
  • 仕事を一通り覚えるまで諦めない忍耐力
  • 仕事の成果に対する責任感

これらの能力が3年の仕事で身についている実績が残ります。そして3年の実績が、次の転職先に活かすことができるのです。

デメリット

あまり向いてない仕事を、3年続けるデメリットは以下の3つになります。

デメリット

  • 向いている仕事に就職できるチャンスを逃す
  • 積極的に仕事をしている同期と差がつく
  • 無気力から自信がなくなる

向いてない仕事を続けた場合、無気力になって、今の会社で昇進することも転職することも難しくなります。これは学習性無力感といって、「自分は何をやっても無駄」だと思ってしまいます。

そこで、この記事では今の会社でモチベーションを上げる方法と、転職した方がいい職場の特徴を紹介します。その前に、転職するか今の会社に残留するか決断したほうがいい根拠をお伝えしますね。

とりあえず3年の3年が過ぎた後の行動

転職すべきか残留するか決める

迷っている時間はありません。

同僚は今の仕事で昇進するために努力していますし、転職するにしても少しでも若いほうが有利だからです。心理学の研究でも、決断することで幸福になることが実証されています。

心理学のスティーブン・レヴィット氏の研究で、コインの裏表がランダムで表示されるサイトを作り、4,000人を対象に実験を行いました。

そのサイトは、質問者が悩みを入力すると、ランダムで「やる」か「やらない」をコインの表と裏に返答が返ってくる仕組みです。

実験結果では、実行に移せなかった人よりランダムの結果で実行に移した人の方が幸福度が高かったのです。迷ったらランダムでもいいから決断することで幸せになれるということが証明されました。

転職すべきか残るべきか、どちらでも早く決断したほうが幸せになれる時間が長くなります。この記事で転職する基準をいくつか紹介していますので、参考にしてみてくださいね。

とりあえず3年の3年が過ぎて転職をしたほうがいい人

3年過ぎた人と、3年未満の人では少し退職理由が違ってきます。

 

参照 : 経済産業省(人材の定着)より筆者が作成

3年仕事を続けると、上司や経営者のやり方に慣れてくるので不満は少なくなります。

3年積み上げていたスキルや経験を活かしてキャリアアップをしたい人や、大きな不満はないけど仕事に飽きて転職する人が多くなっていることがわかります。

とはいっても転職すべきか悩みますよね。そこで転職したほうがいい人の特徴を解説していきますね。

仕事がつまらない人

私たちは、ある程度のストレスがなければ、仕事パフォーマンスが上がらないという研究結果が出ました。しかし私たちは、快適な家から出たくないように、ストレスがない居心地がいい快適な場所(コンフォートゾーン)から抜け出せない性質があります。

これは、ヤンキーズ・ドットソンの法則といい、私たちの環境は3つのゾーンで分けることができます。

 

 

 

自分の家がストレスがなく快適に過ごすことが幸せであるように、仕事でもストレスがない状態を好んでしまいます。しかし不安や緊張がない職場は、簡単に目標を達成してしまうので、成長することがありません。

 

そこで、不安や緊張がある程度ある環境(ラーニングゾーン)に入ることで仕事のパフォーマンスを上げることができます。

ラーニングゾーン

  • フロー状態になり物事に集中するようになる
  • 変化に対する不安が少なくなる
  • 新しい仕事に挑戦する意欲が出てくる

ラーニングゾーンに入れば、仕事に積極的になり職場やお客さんに認められ、昇進するスピードが早くなります。反対にパニックゾーンにいる職場は、不安や緊張がありすぎるので自分の能力を発揮できていません。

今の職場が居心地の良いコンフォートゾーンやパニックゾーンにいる場合、転職するか、社内で新しい仕事を見つけてください。

幸福度が上がらない仕事をしている人

今の仕事が幸福が上がる業務なのかを確認する方法があります。それは給料が高い仕事や、憧れる職業でも以下の7つの基準を満たさない仕事は幸せにはなれないことが分かりました。

鈴木 祐『科学的な適職』クロスメディア・パブリッシング 2019年より筆者が作成

これらの要素を満たさない仕事は、どれだけ子供の頃から夢に見た職業だろうが、誰からもあこがれる職業だろうが、最終的な幸福度は上がりません。

--- 省略 ---

給料が多いか少ないかは、私たちの幸福や仕事の満足度とはほぼ関係がない。

鈴木 祐『科学的な適職』クロスメディア・パブリッシング 2019年より引用

内閣府の調査によると働く人の51%の人はお金のために働いていることがわかりました。(内閣府世論調査)

今の仕事が基準に当てはまらなければ、この先も長期的に幸福度が上がることはありません。これらの基準を少しでも満たす仕事を探してみましょう。

悩みが解決しない職場で働いている人

自分では変えられない悩みは、78%以上解決しないことがわかっています。では解決しない問題とは、変化がなく職場の雰囲気が重たい感じがする職場です。

  • 昔ながらの企業風土が変わらない
  • 仕事をしない人が多い
  • 無駄な会議が多い

このような特徴がある職場は、変化に対応できない企業であるため今後成長することはありません。そしてこのような悩みを解決しようと誰かに相談しても解決しないことが多い。

解決しない問題の対処法は、下記の記事を参考にしてみてくださいね。

自分に合わない仕事をしている人

自分の仕事が向いていないと判断するには、仕事をやってみないとわからない。しかし職業を全て経験することは不可能なので、自分と合う仕事の相性を理解することがポイントです。

仕事の相性を見極めるには、5つの軸で考えることができます。

参照 : 日経ビジネス(企業と人の相性を見極める5軸)より筆者が作成

この5つの軸から今の仕事が合っていないか確かめることができます。

みきこ
自分のスタイルは、自分で分析したらいいのかな??

自分で自己分析をしてしまうと、転職が長引いてしまいます。なぜなら、

自分で自己分析をするデメリット

  • 自分では気づかない強みが、埋もれてしまう
  • 強みに確信が持てないので、面接官に「強み」を伝える切ることができない

このように転職活動が長引いてしまうと、十分な強みがあるのに転職を諦めてしまったり、簡単に内定がでたブラック企業へ入社してしまう可能性があるのです。

転職活動が長く続くほど、燃え尽き症候群に陥ったり、うまくいかなさに嫌気がさして、それほど魅力を感じていない企業から出された内定に飛びついたりといったことになりがちです。

参照 : KADOKAWA 中原 淳  小林 祐児『働くみんなの必須講義 転職学 人生が豊かになる科学的キャリア行動とは』より抜粋

みきこ
じゃぁ、どうすれば!いいの?

そこで、リクナビNEXTグッドポイント診断をオススメします。診断内容は、18種類ある性格のベースからあなたの強みを5つ診断します。

診断は293個の質問に答え、診断結果は全部で8568通り。他社より質問数が多く本格的な診断なので、自分でも気づかないあなたの個性を知ることができるのです。

自己分析するメリットは、転職する時だけでなく今後の人生に大きなメリットになります。世界的に有名な「insight」の著者ターシャ・ユーリックはこのように言っています。

自己認識に欠けた社員の方が自身のキャリアに満足しないだけでなく、

生き詰まったとき、自分がこの先どうしていこうか見極めるのに苦労する傾向がある。

引用元 : 英治出版 著者ターシャ・ユーリック『insight』2019年7月3日  18ページから引用

転職は、自分を見つめ直す絶好の機会でもあります。無料で本格的な性格診断ができる、グッドポイント診断で自分の本当の強みを見つけてみましょう。

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労働環境が悪い職場で働いている人

組織行動学者のジェフリー・フェファー氏のメタ分析によると、従業員に悪影響がある労働条件は、「時間の乱れ」「職務の乱れ」の2つあると言われています。

まず「時間の乱れ」が多い職場の特徴は3つあります。

個人の価値観にもよりますが、この研究結果からは往復3時間の通勤で不健康な人と、家の近くの工場で働く健康的な人ではどちらが幸せなのでしょうか。

どちらの働き方にしても、自分の時間がない働き方をしていると幸せにはなれません。

メタ分析によれば、「時間の乱れ」のなかでもっとも人体への害が大きかったのは「ワークライフバランスの崩壊」でした。プライベートに仕事を持ち込む働き方のことで、その悪影響は受動喫煙のダメージをはるかに上回ります。

鈴木 祐『科学的な適職』クロスメディア・パブリッシング 2019年より引用

休日に仕事の電話がきたり、休日出勤が当たり前の会社は、長期的に仕事を続けることが難しくなるのです。

 

次に、職務の乱れている環境は4つあります。

 

 

このような項目がある職場は、仕事内容は好きでもストレスが溜まります。また転職する時も、この項目がクリアーになっているのかを、転職先の企業に聞いてみることが大切です。

とりあえず3年の3年が過ぎても今の会社でキャリアアップをしたほうがいい人

現職に全く不満がない人

内閣府の「転職したきっかけ」の調査では、現職に不満がなく、魅力的な転職先がなければ約90%転職しないことがわかっています。

現職に不満がなければ、あえて過酷な環境に飛び込む理由はありませんよね。なので人間関係や給料に不満がない人は、やりたい仕事がない限り転職はしない方がいいでしょう。

しかし記事の冒頭でも説明した通り、不満がなく緊張感もない職場はコンフォートゾーンにいる可能性があります。コンフォートゾーンは居心地が良い環境ですが、自分が成長しないのでキャリアアップができません。

なので不満も緊張もない仕事をしている方は、積極的に難しい仕事にチャレンジするか新しい仕事を求めて転職することをおすすめします。

頑固で頭が硬い人

頑固で頭が硬い人は、自分の考えを曲げず、何事も「こうあるべき」だとこだわりが強い人です。転職しても先輩のアドバイスを受け入れず仕事を早く覚えることができません。

そして、このような考えの方は自分の能力は努力しても変わらないと思っているので、転職しても同じことで悩む可能性が高いのです。

騙されやすい人

騙されやすい人は、自分の都合のいい情報ばかりを集めてしまいます。これは「確証バイアス」と言い、自分が選んだ方が間違っていても、都合の悪い情報を無視してしまいます。

これではブラック企業の求人が「高収入で楽な仕事」と書かれている情報に飛び込んでしまい、入社したら現実とのギャップで仕事を辞めてしまうのです。

騙されない仕事の探し方を複数知る必要があります。いろんな仕事の探し方は下記の記事を参考にしてみてくださいね。

焦って転職をしようとしている人

現職の労働環境が劣悪な場合、いい求人が出てくるのを待てないので、簡単に内定がでた企業に飛びついてしまいます。とはいえ、転職活動が長引いても現職の劣悪な環境に耐えられず、早く転職活動を終わらせようとしてしまいます。

短期間で転職を成功させるには、自分に合う求人をたくさん集める必要があります。下記のリンクから15日間で自分に合う求人の探す方法を参考にしてみてくださいね。

とりあえず3年の3年が過ぎて今の会社に残ると決めた後の行動

転職を考えていない方は、今の仕事でモチベーションを保ちつつ、キャリアアップする方向を考えましょう。モチベーションを上げるには、ジョブクラフティングを利用するのが一番効果的だと言われています。(科学的な適職の書籍を参考に解説しております)

今の仕事内容を書き出す

自分の仕事内容を視覚化することで、業務にどれだけの時間をかけているか振り返ることができます。

1日の仕事量を100%として業務内容を四角の大きさで表すことで、簡単に仕事配分を変えることができます。

書き出した内容に価値観を加える

それぞれ書き出した仕事内容に価値観を加えていきましょう。

オレンジの丸に書かれた上の部分は「嗜好(しこう)」で下は、「動機」になります。

嗜好

嗜好では、実際にその仕事で自分がどのように能力を発揮したいのかを書きます。

動機

動機では、お金以外の目的でその仕事をする理由を考えます。

お金以外の目的で仕事をする理由を見つけることができれば、自己効力感も高まることがわかっています。(この記事で詳しく解説しています。)なので自分の直感でもいいので、書き出してみましょう。

私は上司にミスを報告する業務に価値観をつけることで悩みました。しかしミスを報告しないで隠蔽した後でバレることを考えれば前向きに報告することができました。

仕事のイメージを新たな言葉で捉え直す

意味がないと思う作業を新たな言葉に捉え直すことによって、仕事にやりがいを感じることができます。

 

たとえ仕事が下流工程で組織の歯車にしか思えなくても、言葉を変えるだけで意識が変わります。

心理学者のアダム•グラントさんの研究では、大学の資金調達の仕事をする担当者達に「授業料が困る学生を救う」と仕事をする意味を変えました。その結果、電話のアポイント時間が142%増えて収益が400%も上がったのです。(参照 : 鈴木 祐『科学的な適職』クロスメディア・パブリッシング )

大学の資金調達の業務を「大学を運営するための資金集め」だと思って仕事をするとモチベーションが上がらないし、社内の評価も上がりませんよね。言葉には人を動かすためのパワーがあります。今の業務を新たな言葉で捉え直し、仕事への変化を確認してみてくださいね。

 

仕事に関わる人を見直す

書き出した仕事内容に取り組む時、キーマンになる人物は誰なのか見直します。

 

社内の人間関係は居心地の良い人で固められ、いつもの仲間に助言をもらってしまいます。

しかし悩みが解決できたり、一緒に成果を出せる人物は自分と距離がある場合が多い。なので書き出した仕事内容に、誰に何を助言したら自分の目標が達成できるのか考えることがポイントです。

 

書き出した仕事内容は完成に近づいたので、全体を見て「自分の役割は何なのか」を考えましょう。

行動プランを立てる

実際に書き出した図を実行するために行動プランを立てましょう。プランを立てることで、事前にトラブルを防ぐことができたり、行き詰まった時にすぐに助けを求めることができますよ。

以上が、モチベーションを上げるジョブクラフティングのやり方です。仕事の環境や自分の感情が常に変化しますので、定期的にアップデートすることで継続的にモチベーションを維持することができるのです。

高すぎる目標を立てない

モチベーションの上げ方を実践しフレームワークを使用することはやることは問題ありません。しかし意識が高い仕事が多いと反対にモチベーションが下がってしまいます。

3,715人のビジネスマンを対象にした研究では、高い目標を揚げたエグゼクティブや医師、教師などは、仕事を始めたばかりの時点では幸福度が高いものの、職歴が長引くうちにストレスが激増し、怒りや不安などの感情が増す傾向がありました。

鈴木 祐『科学的な適職』クロスメディア・パブリッシングより引用

高い目標をもって走り続けるのではなく、長期的に続けられるよう自分の感情と向き合い仕事を調整することがポイントになります。

とりあえず3年の3年が過ぎてしまった体験談

上場企業の営業職だった私は、嫌な仕事でも「とりあえず3年は我慢だ」と思考停止。3年があっという間に過ぎました。

最初は仕事を覚えることや、成果を上げることに必死でしたが、同期と比べても成果が上がりませんでした。1年経過するごとに、新人ではなくなっていくことに焦りを感じていったのです。

そして自分は「大企業の安泰にしがみついているだけ」で仕事内容に全く興味がないことに気づいたのです。3年で身につけたスキルは多少ありますが、向いてない仕事だったのでサボるスキルも身につけてしまいました。

この経験は無駄ではなく、向いている仕事を探すきっかけになり、転職をしました。

【まとめ】とりあえず3年の3年が過ぎました

とりあえず3年仕事をしてスキルが身についていなくても、転職するか残留するか決めることがポイントです。転職すべきかの判断材料は、

転職の判断材料

  • 仕事がつまらない人
  • 幸福度が上がらない仕事をしている人
  • 悩みが解決しない問題がある職場
  • 自分に合わない仕事をしている人
  • 労働環境が悪い職場

この判断材料から転職したほうがいいと思った方は、下記の記事を参考に転職活動を始めてみてください。

今の会社に残留してキャリアアップをしたい方は下記の記事を参考にしてみてくださいね。

今回は、以上となります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。今後の皆さんのご活躍を心より応援しております。

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