仕事で悩みで、頭も体も動かない。
解決しないまま時間だけが過ぎ去っていく状態ではありませんか??
仕事のやり方やトラブルの解決方法など、相談できる悩みなら解決しているはずですよね。
しかし仕事の悩みには、相談しても解決できない問題があります。
しかもその悩みは、78. 7% 解消されていないのです。
(参照 KADOKAWA パーソナル総合研究所 中原 淳, 小林 祐児『働くみんなの必須講義』より)
そんな、どうしようもできない問題に悩んでいる方は、この記事で解決していきましょう。
この記事のポイント
- 解決しない問題に悩み続けると、どうなるのか
- 解決できる問題はフレームワークで突破する
- 仕事の悩みが解決しない職場の特徴13選
- 仕事の悩みが解決しない場合の選択肢
それでは、深堀していきますね。
目次
なぜ仕事の悩みを解決させないとダメなのか
それは「学習性無力感」になるからです。
学習性無力感
解決できる問題が目の前にあるのに行動しなかったり、自分では解決できない問題に悩み続けてしまうと「学習性無力感」になります。
学習性無力感とは「何をやっても無駄だ、頑張っても意味がない」と思ってしまうことです。
この状態で仕事を続けてしまうと、スキルが十分あるのに積極的に行動できなくなります。
そして周囲から「あの人に何を言っても無駄だ。」思われることも。
なので、昇進や面白そうな新しい仕事をもらえるチャンスを逃してしまうのです。
以前の私も解決できない問題に数年間、悩まされてきました。
実体験から、皆さんには悩まずに次の行動ができるようになってほしいと思い、記事を書きました。
それでは、
仕事の悩みを年代別で見ていきましょう。
20代・30代の仕事の悩み
参照 : 厚生労働省(令和2年 労働衛生安全調査)より筆者が作成
この悩みから、自分で解決できない問題を見ていきましょう。
仕事の悩みが解決しない13の特徴
悩みが解決しにくい問題とは、
会社組織や上司が重たくて変化しないと思った時です。
例えば、
コロナウイルスが広まった時、
会社の対応はいかがでしたか??
飲食店を例にすると、宅配サービスやテイクアウトへ切り替えた飲食店が売上を維持できることができました。
このように会社は、不足の事態に対応する能力(組織レジリエンス)がなければ、変化の激しい今の時代に生き残っていくのは難しくなります。
そこで「組織に変化がない」感じる時は、
どんな時でしょうか??
パーソナル研究所の5,000人を対象とした調査では「組織が重たいと感じる 4つの場面」があると言われています。
- 意思決定の重さ
- 場(働く環境)の重さ
- 人の重さ
- 会議の重さ
それぞれ具体例を見ていきましょう。
※ 参照 パーソナル総合研究所 中原 淳, 小林 祐児『人はどのように辞めるのか』意思決定のメカニズムより筆者が作成
いかがでしたか。
私も会議で決めることがないのに、毎朝会議室に呼ばれました。
自分の仕事が忙しいのに、どうでもいい会議で仕事が中断されるのはストレスが溜まります。
では、これらの解決しにくい問題は、どうしたらいいのでしょうか??
誰かに相談しても
「 78. 7% 解消されていない」
ことがわかっています。
(参照 KADOKAWA パーソナル総合研究所 中原 淳, 小林 祐児『働くみんなの必須講義』より)
気にしなければいいのでは!?
これらの悩みにフタをしてしまうと、諦めてしまうクセが身に付いてしまいます。
この習慣を「学習性無力感」と言われ、出世も転職もできなくなってしまう可能性があります。
では、私たちにはどのような選択肢があるのでしょうか。
悩みが解決しない場合の次の対策
職場での悩みの正体がわかったら、実際に行動に移していきましょう。
悩みが長期的に解決しなくて職場に魅力を感じない方は、次の2つの選択肢があります。
ポイント
- 転職を検討する
- 働き方を考える
それぞれ解説していきますね。
転職を検討する
仕事の悩みが長期的に解決しない場合、学習性無力感(何をやっても無駄だと思うこと)になるとお伝えしました。
この仕事がつまらないという理由で、転職を考える人は「8割以上」います。
参照 : BizHitz (仕事がつまらないと思う瞬間ランキング 2021.7月)
「仕事はつまらないもの」
だと考える方もいらっしゃると思います。
ですが、本業に不満がある状態は、タバコを吸っている人より健康に悪いと言われています。
さらに現代は、大手企業であっても合併や倒産の可能性があります。なので、いつでも転職できるように準備している人も多い。
過去に私は、製造業のオペレーター業務を経験しました。
しかし製品は売れず、生産コストが増えて赤字になっていったのです。
複雑な仕事を覚えても、技術が進歩したり会社の方針で今までの仕事を失う可能性があります。
なので、いつでも転職できるよう転職について学ぶ必要があるのです。
転職に興味がある方は、転職ガイドの記事を参考にしてみてくださいね。
転職活動を始めるか悩んでいる方
転職サービスを賢く使いたい方
すぐに求人をチェックしたい方
働き方を考える
悩みが解決しないなら、働き方を変えることも視野に入れましょう。
とは言っても、働き方を選ぶのは簡単ではありませんよね。
なぜなら、
選択肢が多様化しているからです。
転職以外の選択肢
- フリーランス
- 投資家
- 起業
- 農業
- 漁業
- 海外ボランティア活動
- YouTuber
- ブロガー
- 専業主婦(夫)
- 生活保護
これ以外にも選択肢があります。
このように、選択肢があり過ぎる状態は、何も決断できなくなる可能性があります。
アイエンガー教授が提唱した「ジャム理論」という心理が働き、選ぶことに疲れてしまい選択する決断を諦めてしまうのです。
ジャム理論を簡単に説明しますね。
例えば2つのジャム専門店があります。
ジャムの種類がたくさんあるお店と、
ジャムの種類が6種類に厳選されたお店です。
もう、お分かりですよね。
ジャムの種類が少ない方が、購入する確率が高いのです。
いろんな可能性があるのに、選択できない状況はもったいない。なので憧れる働き方は、一つ一つ試してみることをオススメします。
仕事を続けながら始めてみるか、転職して悩みをリセットし、徐々に働き方をシフトしていく方法を考えてみましょう。
解決できる仕事の悩みは、フレームワークを利用する
悩みが解決できそうな問題は、フレームワークに当てはめてみましょう。
フレームワークを利用するメリットは、
給料が低いMECE
- 今まで解決できなかった問題が、解決できるようになる。
- 思考時間が短くなり次の行動が早くなる
では、仕事の悩みに使えるフレームワークを解説していきますね。
問題解決の基本「MECE」
問題解決で最も有名なフレームワークの一つが「MECE(ミーシー)」です。
簡単に言うと
- モレ
- ダブり
- 抜け
この3つがないことです。
図で説明しますね。
長方形のマスにA,B,Cが埋まっている状態が「MECE」です。
MECEではない状態は、以下の図になります。
それぞれ例題で説明しますね。
モレの状態は、
選択肢が少ないことです。
例えば、給料が低いことが悩みだとします。
モレの状態
A案 : 職場を変える(転職)
B案 : 給料を上げる(給料交渉する)
C案 : その他(節約)
ダブりの状態は、
ダブりの状態
ターゲット1 : 転職エージェントに登録する
ターゲット2 : 転職サイトに登録する
転職エージェントと転職サイトは求人がダブる企業も多いので効果的ではありません。
これだけしか選択肢がなかったら、全部試したけどダメだった場合に困ってしまいますよね。
では、
給料が低い場合のMECE(ミーシー)は、
給料が低いMECE
A案 : 職場を変える(転職、友人の紹介、フリーランス)
B案 : 給料を上げる(給料交渉する、資格を取る、出世する)
C案 : その他(節約、副業、生活保護 など)
まだまだ選択肢はあると思います。
ですが、これだけ選択肢があればモレが少なくなり、最善の選択ができるようになるのです。
5WHY
「なぜ」を「5回」繰り返すフレームワークです。
仕事量が多くて、毎日サービス残業している
人員不足と、お客さんからの問い合わせ、内勤作業が多い。
お客さんからの問い合わせで、多くの時間を奪われる
お客さんを担当している人が決められているので、自分で対応しなければいけない。
自分にしかわからないことが多いから、他の人に任せられない。
社内でいつでもお客さんの情報を共有できるツールを導入して、誰でも対応できるようにすればいいんだ。
このように「なぜ」を繰り返すことで、解決策が見えてきます。
最終的に解決しなくても、考えるプロセスの中で大きな成長ができます。
- 解決策を提案して会社の対応能力を見極めることができる
- 自分で問題を解決できる能力が高まって出世する
- 解決できない問題と区別ができて次の行動が早くなる
小さな「WHY」が大きな成果に繋がりますよ。
WILL SKILLマトリクス
やる気がない人も、能力があってやる気がある人も一緒に働いていますよね。なので職場では、仕事量に不公平感が出て人間関係が悪くなりがちです。
そこで使えるフレームワークが、
WILL / SKILL(ウィルスキル)です。
上司が間違った指示をしてしまうと、仕事で良い結果が出ない。
間違った指示
- やる気がないのに、責任を負わせる
- 能力があるのに、指示通りの仕事しか与えない
- 新人でやる気があるのに、やり方を教えない
など
あなたが上司の場合、部下を表に当てはめます。
部下のやる気や能力から、指示の仕方を変えるのです。
あなたが部下の場合、自分のやる気やスキルから、上司の指示が適切なのかがわかります。
是非試してみてくださいね。
3C(4C)
3Cは経営コンサルタントが毎日使用している有名なフレームワークです。
このフレームワークは、情報や時間が少ない時に有効です。
3Cとは
- Customer(顧客)
- Competitor(競合)
- Company(自社)
※4CはChannel(流通)が入ります。
上から順番に検討していきます。
まずは、一番大切なのが「顧客」です。
顧客で意識することは、
顧客
- 規模
- ターゲット層
- 今後の成長性
など
顧客を意識しなければ、ビジネスは成立しませんよね。
次に重要なのが、競合です。
競合
- 参入障壁の高さ
- 競合の強みと弱み
- 競合のシェア
など
商品を投入しても競合が強すぎる場合は、売れませんよね。
反対に競合が弱くて自社製品が強い場合は、参入しなければ機会損失になります。
最後は、自社です。
自社
- 自社の強み
- 経営資源
- 自社のイメージ
など
自社を分析するには、SWOT分析が役立ちます。
- Sterennguth(強さ)
- Weakness(弱み)
- Opportunity(機会)
- Threat(脅威)
SWOT分析の仕方は、Urumoさんが詳しく説明してくれてます。
RACI
情報共有の漏れをなくすためのフレームワークです。
特定の人だけ情報を聞いていないことがなくなるので、人間関係のトラブルを未然に防ぐことができます。
- R esponsible(実行責任者)
- A ccountable(説明責任者)
- C onsulted(相談者)
- I nformed(報告先)
- R esponsible(実行責任者)
プロジェクトを引っ張るリーダー役です。
責任が大きいので大変ですが、実行責任者が決まっていないチームは、誰も責任が取れない弱いチームとなってしまいます。
- A ccountable(説明責任者)
会議で決まった内容や今後の方向性を、責任を持って伝える役目です。
伝える相手は、顧客や職場の人たちです。この説明責任者を決めておくことで、誰に何を伝えたのか情報の漏れを防ぐことができます。
- C onsulted(相談者)
大きな会社には、相談役がいますよね。
行き詰まった時に、知識がある相手に助言をもらうことで、チームの方向に導いてくれるのです。
- I nformed(報告先)
相談役と兼任してしまいそうですが、報告をまとめる大事な業務があるので相談相手と区別する必要があります。
報告に問題があれば、説明責任者に伝えることが重要です。
このフレームワークを使用することで、チームワークの役割が明確になります。
なのでリーダーばかり責任が重くなるのではなく、チーム全体に責任感が生まれるのです。
是非活用してみてくださいね。
8つの無駄
トヨタの生産ラインで8つの無駄をなくすことで、生産性が上がることがわかっています。
仕事だけではなく、日常生活にも無駄を意識するようになり時間に余裕が生まれるのです。
では、8つの無駄を具体的に説明しますね。
1 . 過剰生産
食品ロスで問題となっているように、
過剰生産は「百害あって一利なし」です。
商品に投入された人件費や材料費
このように全て無駄になってしまいます。
大きな工場で働いていると、カーナビや期限切れの資材が大量に捨てられているのを見ました。
季節や顧客の需要など予測が難しいと思いますが、データをもとに市場を分析することがポイントになります。
2 . 在庫
お客様の要望に応えて、ストックしていたり、一括購入で安く仕入れるタイミングで大量に購入してしまったことがあるはずです。
しかし在庫が多すぎる状態は、利益を圧迫します。
- 商品の保管費
- 棚卸し作業
- 固定資産税が取られる
- 廃却費用
最低限の在庫にするか、在庫を抱えない方法を探してみましょう。
3 . 待機
仕事では、手持ち無沙汰になってしまう時間があります。
- 機械の故障で1日作業ができない
- いつも5分待たされる業務
- パソコンが古くて起動が遅い
など
この暇な時間が多くなると、商品単価がどんどん上がっていきます。
日常生活で例えると、スキマ時間を有効活用していないので副業で稼げないということです。
待機時間は、無駄ということを意識することが大切ですね。
4 . 不要な運搬
無駄な運搬は意味がありません。
例えば、
- 邪魔な物があって、一回では置けない場所
- 自動化が面倒なので手で動かしてしまう物
- レイアウトを頻繁に変える職場
など
移動しなければいけないという思い込みがあると、解決策が見えてきません。
なので移動させる時は、移動させなくても済む方法を考えるクセをつけておきましょう。
5 . 不要な動作
不要な動作は、生産性が落ちるだけでなく、仕事ができない人と思われてしまいます。
- 遠くに道具を置いている
- 現場と休憩所が離れすぎている
- 二度手間が多い
など
どんな仕事でも無駄に動いている人は、チームから敬遠されてしまうので注意しましょうね。
6 . 過剰サービス
過剰なサービスを、ついついやってしまう人が多い。
- 競合との熾烈な争いで、顧客に過剰サービス
- 丁寧すぎる接客
- サービス残業
など
それが当たり前のようにしている日本人ですが、見合った利益を得られているのでしょうか。
私も、過剰なサービスをすればお客様は喜んでくれると思っていました。
明日の配達でいいところを、無理に今日中に配送していたのです。
しかし今日中に配達できない日があると、お客さんからクレームを言われました。
お客様は神様だと言われていますが、無理のない程度にしておきましょうね。
7 . やり直し
やり直しは、同じ作業を繰り返すのでストレスが溜まりますよね。
やり直しの原因は、環境と自分の不注意で起こります。
やり直しが起こる環境は、
環境
- ノルマに追われている
- 周囲のサポートがない
- ミスした後の対策をしていない
など
自分が原因で、やり直しになってしまうこともあります。
- 見落とし
- 入力ミス
- メモをしていない
- 話を聞かずに作業してしまう
- 新しい作業なのに慎重に仕事をしなかった
など
どんなに優秀な人でも必ずミスは起きます。
例えば、出版会社が何回も文章をチェックしているのに、読者が読むと誤字脱字を発見してしまうことがよくあります。
人為的なミスもありますが、何万文字を人間がチェックするには限界がありますよね。
AIを利用すれば誤字脱字を防げるのに、導入していない出版社の責任でもあるのです。
8 . 知性
知識が無駄という訳ではなく、知識や経験がある人が職場で活かされていない「人材の無駄」という意味です。
人材が埋もれている状態は、転職するきっかけにもなるので、注意が必要です。
これらの「8つの無駄」を意識することで、仕事の成果が激変します。
仕事だけではなく、日常生活にも使えるフレームワークなので試してみてくださいね。
【まとめ】仕事の悩み
いかがでしたか。
仕事の悩みは、解決できる問題でも放置すると、どんどん悩みが溜まってしまいます。
今回のフレームワークを活用して、解決していきましょう。
また、解決できない問題も放置すると、学習性無力感になってしまいます。
「頑張っても意味がない」と思ってしまうと、転職することも今の職場で出世することも難しくなってしまいます。
今回の記事でご紹介した解決方法を利用して、仕事の未来に希望を持っていただけたら幸いです。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
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