
結論、ライン作業は地獄です。
それは体力的にキツイのではなく、やりがいを感じることがないからなんです!!ライン作業は、褒められないし、感謝されない孤独な作業です。
私が工場が撤退するまでライン作業を2年間経験してきました。この実体験から本当のライン作業の地獄をご紹介します!!
この記事の内容
- ライン作業をやらなくても、仕事内容がイメージできる
- ライン作業に向いている人がわかる
- ライン作業以外にも仕事がたくさんある
それでは、本題に入っていきます!!
ライン作業が地獄だった9個の真実
誉められない、感謝されない
出来ることが当たり前で、製品が完成しても感謝されないのが、ライン作業の仕事。なのでライン作業で働いている時は、いつも無表情が当たり前。
ここで、エンジャパンさんが9,000人に仕事のやりがいについてアンケートをされております。
参照 : エンジャパン ユーザーアンケート調査から筆者が作成
いかがでしょうか??
ライン作業で、やりがいを感じられそうな項目がありましたか??
私が経験した工場では、全て当てはまりませんでした。なので新人が入っても、すぐ辞める前提で採用していたのです。
やりがいを感じられないライン作業は本当に地獄です。
名前がなくなる
ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の物語で、湯婆婆(ゆばーば)が千尋の名前を奪うシーンがあります。(知らない方はすみません。)名前を奪われた千尋は、自由を失い湯婆婆の言いなりになってしまったのです。
このシーンとライン作業員が似ていませんか!?
ライン作業では、ほとんど呼ばれることもなく、名前を覚えられることもなく、たんたんと作業を繰り返します。たとえ、自分が呼ばれたとしても、それは会社の名前です。
親会社からの圧力に、耐えられない
ライン作業員は、ホワイトカラー(大手企業の社員)から見下されます。

いや、直接会話しないとヤバいんですよ!!
なぜなら、頑張ってライン作業して出荷台数を伸ばしても、簡単に達成してしまったように思われてしまうから。なので翌月には、それを上回る生産台数のノルマがきてしまうのです。
そんな事態にならないように、責任者と直接話して、精一杯の努力を伝えないと圧力でメンタルと体力が、どんどんなくなるでしょう。
休憩の時にしかトイレに行けない
手を上げればトイレにいけるのが普通ですし、トイレは行けないのは人権の侵害です。しかし交代する人が工場の職長だと、気軽に手も上げられないのです。
しかも、トイレが長いとサボっていると思われてしまうことも。

食品工場や真空状態にする製品を作っている工場では、クリーンスーツ(ホコリを出さない作業着)を着ています。このスーツは着替えるだけで5分かかるので、もっとトイレに行けなくなります。(我慢しすぎて、出てしまった人もww)
時計の針が進まない
私が勤めていた工場では、
「製品をセットして、切断して、箱に詰める」
この作業を1日やっていました。
一番嫌いな時間帯は、昼休憩が終わった後の1時間。

と毎日思っていました。
くだらない話でもいいので、誰かに話しかけてもらわないと、本当に地獄になりますよ!!
単純作業だけど責任が重い
慣れた作業でも、ミスは誰でも起こします。
その中でも「これだけは、やってはダメ!!」ってことがあるんです。
- 居眠り
- ケガ
- 焦る
居眠りは、ケガや不良品につながる致命的なミスになります。工場勤務のライン作業がつまらなくて、眠くなるんです!!
特に、目視検査という作業。
おっさんの居眠り続出する地獄のライン作業の一つです。
ケガは、わざとやった訳ではありませんが、工場はケガをすると安全対策するまでラインが停止してしまいます。
工場の教育の一つとして、ケガしないように危険予知(通称 K.Y)を学習するので、ケガは未然に防がないといけないのです。
最後は、焦ること。
ラインに追いつかなくても、焦ってはいけません。自分にストレスかかり、ミスを連発してしまう可能性があるからです。それに、追いつかなくても、責任はあなたにはありません。
工場長が機械のメーカーや物流責任者と工程を変えてもらうしかないのです。流れてくるスピードを調整してもらうか、2人作業にしてもらうことになるでしょう。
なので自分は、できる範囲で落ち着いて作業していれば問題ありません。
休憩所が倉庫
これは、工場によって違いますがライン作業はセンサーなどの導入や機械化が進むとライン作業がなくなることが多々あります。
なので、わざわざ企業が休憩所を用意してくれるところが少ないのです。快適な休憩所があるだけで幸せかもしれませんね。
私が経験した最悪な休憩所は、プレハブです。
- 狭いくて、気を使う
- 歩く音がうるさい
- 汗の匂いがこもる
仕事を採用される前に必ず、詰所(休憩所)と仕事の現場は確認した方がいいですね。
スキルが身につかない
スキルがなくても、初日から現場でライン作業できるので、スキルは身に付くはずがありませんよね。実際に私もライン作業していた時間は、何も成長しませんでした。
作業は単純で楽なのですが、何も成長しない1日を過ごすより、積極的に行動した方が後で後悔しません。
ポイント
- ライン作業から正社員になれる
- 工程の改善案を上司に報告する
- 休憩中に副業する
何年も同じ作業を繰り返すなら、最初から目標を持ってライン作業に取り組みましょう。
夜勤にライン作業が地獄
ライン作業の昼勤では、他の業者が訪問してきたり、親会社が見張っていたり緊張感があります。
しかし夜勤は、作業者以外に誰もいません。
そして、夜勤は給料が高くても、病気になるリスクの方が大きいことがわかっています。詳しくは下記の記事で解説しております。目先の利益より、自分を大切にしてくださいね。
ライン作業に向いている人の5つの特徴
イライラしない人
ライン作業は、「こんな仕事やってられるか!!」って思うことがたくさんあります。
ポイント
- ミスしても、イライラしない
- 単調な作業でも、イライラしない
- 理不尽な上司でも、文句を言わない人
- ミスしてもイライラしない
ミスしてイライラしてしまったら、作業効率が下がります。さらに上司に怒られ、もっとやる気をなくす悪循環になります。
なので、ミスを受け入れて自分で改善できる人がライン作業に向いています。
- 単純作業でもイライラしない
年齢を重ねると、少しのことでイライラしやすくなります。
道具を落としたり、少しでも作業が遅れたりすると集中力がキレてしまうのです。なので、普段から平常心でいられる人がライン作業に向いているでしょう。
関連記事 :
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- 理不尽な上司でも文句を言わない
工場には、個性が強い人が多い。
パワハラ、モラハラ、セクハラなど、どこの現場でも起きています。なので、理不尽な上司はどこにでもいると思うことです。
しかし、過度に仕事を要求してきたり、人格を否定されるなど「これは耐えられない!!」と思ったら録音して、証拠を集めて起きましょう。
訴えれば、上司が解雇されるか転勤させることができるので。
関連記事 :
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ライン作業に目標が持てる方
ライン作業では、お客さんから直接感謝されないし、上司から誉められることはほとんどありませよね。なのでやりがいを持ってライン作業することが難しい理由です。
そこで、上記のエン・ジャパンさんのアンケートから、唯一やりがいを感じられる項目が「3位の目標達成」だと思います。
私が勤めていた工場のリーダーは、上からの指示を受けなくても自分でノルマを決めて実行していました。(ノルマを部下に押し付けて、嫌われていましたが。)
人と関わると、疲れてしまう人
ライン作業は、仕事仲間と朝会話したら作業に入るので、人と関わることが少ない仕事です。会話してるなら、手を動かせと怒られてしまうぐらいなのです。
なので人に気を使いすぎて疲れてしまう人には、ライン作業に向いているでしょう。
私も営業職から工場勤務になりました。
営業では、電話も鳴り止まないし、クレーム対応や接客に疲れてしまい病気になってしまいした。それからと、比べると話す機会は半分以下になりました。
しかし、毎日のストレスも半分以下に。
関連記事 :
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単純作業でも工夫できる人

とてもよくわかります。
しかし、工夫しないとライン作業が本当に地獄になります。なので小さなこと、些細なことから工夫することで作業に集中できるようになり時間があっという間に過ぎるのです。
そして、自分のメンタルも安定します。
では、具体的にどんな工夫をしているのか、解説しますね。
ポイント
- 作業を逆からやっている
- オリジナルな道具を作る
- 無意識で作業出来るぐらい極めている
- 作業を逆からやっている
やったことがない、スポーツや仕事は怪我するかもしれないので、集中しますよね。その習性を利して、あえて慣れない作業のやり方で飽きないようにしているのです。
- オリジナルな道具を作っている
作業していいると「もっと楽で成果が出る方法」が思いつくことがあります。道具を自分で作ると愛着が出てきて仕事のモチベーションが上がるのです。

道具が作れない場合は、便利そうな道具を100均で購入して、現場に持ってきている人がいました。
- 無意識で作業している
何も考えないでできるように、仕事を覚えてしまう人がいました。
怒られることもないので仕事にも集中できるので、自分の将来のことをゆっくり考えることができるのです。
他の仕事を探さない人

ライン作業が適職だと思っている人はほとんどいません。逆に、好条件の求人を探しても、別の部分で嫌なところが出てきてしまいます。
要するに、今の職場のいいところを探せる人が、今の現場で工夫しながら楽しく続けられます。
私も会社の名前で呼ばれていました。ライン作業者の代表で親会社の会議に出席した時も。後ろの立見席で、もちろん発言権はありませんでした。
しかし今の現場は、人間関係が良好でノルマがキツくないところが他の仕事では考えられない待遇だったので続けることができました。
そして、親会社が自分の顔を覚えてくれ、名字で呼んでくれるようになったのです。
「あなたに、やってもらいたい仕事があるんだけど。」
名前を読んでくれるだけで、モチベーションがかなり上がるんです!!
ライン作業の地獄から解放される方法
簡単な資格を取って、ライン以外の工場に転職する
フォークリフト、アーク・ガス溶接、危険物取扱乙4種、クレーン、玉掛けなど講習と簡単なテストを受ければ簡単に資格が取れます。
工場は、人手不足で常に募集しているところも多い。資格があれば「明日にでもきて欲しい!!」もしくは「資格も会社で取らせます!!」という工場もあるので、チェックしてみましょう。

工場以外の異業種へ転職する
ライン作業に向いていないけど、他に仕事がない状況なら、転職エージェントに相談してみましょう。
私もスキルがなくて工場に勤めていましたが、転職エージェントから転職できました。紹介してくれる求人が本当に多いことにビックリしました。
無料で相談できる転職エージェントをフル活用しないと損ですよ。
6番の企業から転職エージェントに報酬が入るので、無料で相談できて求人も紹介してくれる仕組みになっています。
なので、条件の良い会社からの求人は、すぐなくなってしまいます。
年齢も若いほど採用される確率が上がりますので、早めに登録して企業をチェックしてみましょう!!
転職活動を始めるか悩んでいる方
転職サービスを賢く使いたい方
すぐに求人をチェックしたい方
【まとめ】ライン作業は地獄
いかがでしたか??
記事にもライン作業を工夫すれば、続けられると書きました。しかし、工夫したところで数日でモチベーションは元に戻ってしまいます。
なので、向いていないと思ったら無理して続けることもありません。仕事はいくらでもあるのでライン作業に拘らずに新しい職種へ挑戦してみましょう。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。