今の職場が、他の会社より良い場所なのか分かりませんよね。この記事では転職しても後悔しないように、いろんな視点からダメな職場や転職した方がいい状況をご紹介しております。
記事のポイント
- 転職した方がいい9つのサイン
- 転職した方がいい職場の特徴
- 転職した方がいい人の特徴
この記事で紹介したサインを無視して転職しなくてもいい。また、転職をすることもいい判断です。一番良くないことは、決断できないことです。
まずは、自分の職場がダメな職場なのかチェックしてみましょう。
目次
転職した方がいい9つのサイン
上司に拒否反応
上司との関係が原因で転職する人が多い。リクナビNEXTさんの調査によると退職理由の23%が上司、経営者の仕事のやり方が原因で退職しています。
実際に私も、身体がボロボロになるまで上司に好かれようと頑張ってしまいました。そして転職することに焦っていたので冷静な判断ができず転職先を安易に決めてしまったのです。
「上司に好かれないと、生きていけない」
「仲良くなれる方法があるのではないか」
このように愛想を毎日頑張り過ぎてしまうと身体に心がついてこないので拒否反応を起こしてしまうのです。
休日も仕事のことを考えてしまう
休みの日に仕事のことを考えてしまうようになったら、転職した方がいいサインです。プライベートの時に仕事を考えることは、自分でもストレスだと気づかないことが多いからです。
日曜日に「そう言えばあの書類どうなったかな......」と少し思っただけでも、あなたの自分のストレスに気づけないまま心身を削り取られてしまうのです。
鈴木 祐『科学的な適職』クロスメディア・パブリッシング 2019年より引用
仕事とプライベートを切り替えることができない仕事であるならば、楽な仕事に転職することも視野に入れましょう。
休日を満喫したいと強く思う
自然に癒されたいと思うことや、休日に旅行を満喫したいと思うのは普通ですよね。しかし毎週休日を楽しみたいと強く思うのは、仕事のストレスからの開放感が大きいことが原因です。
特に予定がない休日が異常に楽しみな場合、仕事を辞めるサインの可能性が高いのです。
社内の人の成功を妬む
他の人の成功を見て羨ましいと思うことは普通です。しかし、自分の不遇な環境に相手を引きずり下ろす言動や行動に移しているなら転職した方がいいサインです。
会社の評価システムが自分と合わなかったり、仕事内容が自分とマッチしていない可能性があるので転職することをおすすめします。
会社がなくなって欲しいと思う
「地面が陥没して会社がなくなっていればいいのに」など、妄想する逃避反応が現れたら転職した方がいいサインです。
自分では解決できない問題に悩み続けていたり、会社への不満が溜まって心が疲れてしまっているのです。
理由もなく涙が出る
涙を流す理由は3つあります。
- カタルシス効果(不安やイライラ、悲しみなどをスッキリさせる効果)
- リラックス効果(緊張を和らげる効果)
- 相手を同情させる(自分の激しい感情に相手が同情しやすくなる)
これらの効果を涙で教えてくれているのに、「まだ私は限界ではない」とサインを無視している状態です。その他にも動悸が激しくなったり、冷や汗が止まらない場合、転職や休職をした方がいいサインです。
無気力になっている
解決しない問題(上司の嫌な性格、会社の経営方針など)にずっと悩み続けてしまうと「学習性無力感」になります。学習性無力感」とは「自分は何をやっても無駄だ。」と無気力になって仕事のモチベーションがない状態です。
この解決しない問題は、約8割解決しないことが研究でわかっているので、転職した方がいいサインになります。解決しない悩みの種類を詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてくださいね。
仕事に変化がない
一番キツい労働は何の仕事だと思いますか??
海外の刑務所で、囚人に穴を掘らせて、すぐ埋める作業があります。脱獄しないよう囚人を無気力にさせるには、変化がない仕事をさせることが一番効果があるからです。
人の脳は同じ作業を繰り返すと、特定の神経をフル稼働させます。脳を一部分だけ使い続けると疲れてしまうのです。私も工場勤務でライン作業をしていた時、身体がとても疲れてしまいました。
変化のない仕事は、身体が疲れるだけで成長しない職場環境です。
ミスが続いている
仕事に集中できない環境は、ミスが続く原因です。
- 身体が疲れている
- 仕事がキャパオーバー
- 仕事に飽きている
このような環境で改善できない状況なら転職した方がいいです。
転職した方がいい人の特徴
キャリアビジョンが明確な人
キャリアビジョンが明確な人とは、
- 役職を上げたい
- 知名度のある会社に行きたい
- 経営が安定している会社に行きたい
今の職場では出世ポストが埋まっていたり、家族経営で出世しても仕事内容が変わらないなどキャリアに不満を持っている人。そして転職したら出世できたり知名度がある会社で働きたいと希望する人は、転職が成功しやすい。
チャレンジに意欲的な人
チャレンジに意欲的な人とは、
- スキルを身に付けたい
- 自分も成長する会社に行きたい
- 新しい仕事にチャレンジしたい
今の仕事がスキルが身につかなくて同じ業務の繰り返しなら、転職したいと思いますよね。なので新しいスキルが身につき、自分の市場価値が上がるなら転職すべきです。
働きたい地域がある
やりたくない仕事でストレスが溜まっても不満を発散できる環境だったり、実家の近くで働くことで生活費を抑えられる理由から働きたい場所から転職活動をする人は増えています。
- 実家の近くで働きたい
- 生活に慣れた地元で働きたい
- 自然に囲まれた環境で働きたい
10,000人を対象とした調査では、好きな場所で働きたい人が増えています。
参照 : パーソナル研究所(過去6年間の変化から見る2022年の20代社員像)
社会人10年以上の私の経験からも働く場所はかなり重要です。通勤時間が違うだけでも、ストレスは大きく変動します。以下の表は、通勤時間とストレスを関係を表した表になります。
参照 : ザイマックス総研の研究調査(通勤ストレスがワーカーの満足度に与える影響 2019より筆者が作成)
このように20分以上の通勤時間がある方は、ストレスを感じることが多いようです。反対に、仕事を辞めて通勤が短くなると、ストレスが軽減され1日の時間が長く感じます。
これは本当に大事なことで、自分の貴重な時間が毎日増えることで、自分の人生に大きなインパクトを与えます。
私も自転車で通える距離で働いていますが、一度通勤からのストレスから解放されると、もう二度と電車や車に乗りたくありませんね。ですが、転職する時に「家の近くだから」という理由だと落とされますので、注意してくだいさいね。
やりがいのある仕事がしたい
何のために行うのかという意味に価値を置いているほど自己効力感は高く、課題とされている行動をとる率が高かったことが報告されている。
(参照文献 : 自己効力感の概念分析)
やりがいのある仕事をすることで、自己効力感が高まり課題に直面しても乗り越えられることができます。では仕事にやりがいを感じる時はどんな時でしょうか。エンジャパンさんの9,000人を対象にしたアンケート結果を見てください。
参照 : エンジャパン ユーザーアンケート調査から筆者が作成
このアンケート結果から、自分の仕事が他人に貢献している仕事や、仕事の成果が認められる職場を求めて転職を希望する方は、仕事にやりがいを見つけることができるのです。
転職した方がいいサイン(職場の特徴)
労働条件が乱れている
組織行動学者のジェフリー・フェファー氏のメタ分析によると従業員に悪影響がある労働条件は、大きく分けて「時間の乱れ」と「職務の乱れ」の2つあると言われています。
まず「時間の乱れ」が多い職場の特徴は3つあります。
個人の価値観にもよりますが、この研究結果からは往復3時間の通勤で収入が高い人と、家の近くの工場で働く人の幸福度は変わらないのです。どちらの働き方にしても特に危険な働き方は、ワークライフバランスを崩すことです。
メタ分析によれば、「時間の乱れ」のなかでもっとも人体への害が大きかったのは「ワークライフバランスの崩壊」でした。プライベートに仕事を持ち込む働き方のことで、その悪影響は受動喫煙のダメージをはるかに上回ります。
鈴木 祐『科学的な適職』クロスメディア・パブリッシング 2019年より引用
休日に仕事の電話がきたり、休日出勤が当たり前の会社は、長期的に仕事を続けることが難しくなるのです。
次に、職務の乱れている環境は4つあります。
このような項目に複数当てはまる場合、転職した方がいいでしょう。また転職する時も、この項目がクリアーになっているのかを、転職先の企業に聞いてみることが大切です。
ハラスメントがある職場
いじめや嫌がらせをされて相談する人が過去最多を更新しました。
職場に相談窓口があったり、ハラスメントについて社内研修があれば状況は良くなるかもしれません。しかし相談しても何もしない会社が47%で、相談したことでハラスメントが悪化した会社は8%ありました。参照 : 厚生労働省(令和2年 職場のハラスメント関する実態調査)
相談しても解決しないのであれば、パワハラの加害者がいなくなるのを待つか、転職するしかありません。その前にパワハラの加害者を退職させたい方や、仕返ししたい方は下記の記事を参考にしてみてください。
関連記事
変化しない職場
- 昔ながらの企業風土が変わらない
- 仕事をしない人が多い
- 無駄な会議が多い
このような特徴がある職場は、変化に対応できない企業であるため今後成長することはありません。そしてこのような悩みを解決しようと誰かに相談しても解決しないことが多い。
解決しない問題の対処法は、下記の記事を参考にしてみてくださいね。
迷ったらとりあえず決断した方がいい化学的理由
心理学のスティーブン・レヴィット氏の研究で、コインの裏表がランダムで表示されるサイトを作り、4,000人を対象に実験を行いました。
質問者は実験用のサイトに悩みを書き、その質問に対して「やる」か「やらない」のどちらかをランダムで表示させました。63%の人がランダムで表示された結果を実行に移しました。
実験結果では、実行に移せなかった人よりランダムの結果で実行に移した人の方が幸福度が高かったのです。迷ったらランダムでもいいから決断することで幸せになれるということが証明されました。
転職した方がいいサインが出た時点で答えが出ています。例えば、自分の大切にしているパソコンやスマホを捨てようと思いますか??
絶対捨てないですよね。
仕事を絶対辞めたくないと思えないのなら、転職を視野に入れるべきです。
転職した方がいいサインが出たら転職活動をしよう
転職活動を成功させるには準備が必要です。いくつか準備が必要なのですが、一番大事なことは自分の仕事にストーリーを持たせることです。
仕事のストーリー
- 過去(今までの仕事内容)
- 現在(転職する理由)
- 未来(転職先でやってみたいこと)
このストーリーを自分で作ることができれば、転職活動に本腰を入れることができ、希望する転職先を見つけることができます。
「あなた自身が仕事人生を振り返り、過去に何をしていて、いま何を思い、そして未来に何をしていきたいのか」という一連のストーリーに一貫性と迫真性があればあるほど、転職はうまくいきます。
参照 : KADOKAWA 中原 淳 小林 祐児『働くみんなの必須講義 転職学 人生が豊かになる科学的キャリア行動とは』より抜粋
ストーリーを考えたら、転職活動を始めてください。何から始めていいのかわからないという方は、自分に合う仕事を見つけるためのスケジュールをご用意しました。
下記の記事を参考に15日で自分のやりたい仕事が見つかる方法を試してみてくださいね。
転職活動を早速始めたい方は、下記の転職活動の始め方を参考にしてみてくださいね。
体調不良なら休職してから転職を考える
体調不良が原因で転職を考えているなら、まずは休職して体調を整えてから転職することをおすすめします。万全の状態で転職活動ができないと、自分のやりたい仕事が見つかっても面接で落とされる確率が高くなるからです。
体調が戻っていれば、自分から休職していたことを言う必要はありません。面接官に聞かれた時に休職していたことを伝えても、自分で体調を整えることができる人なのでマイナスになることもありませんよ。
病気の原因が仕事が原因で怪我や病気(業務上の傷病)の場合、会社に休職制度がなくても30日間は解雇が禁止となっています。
業務に関係ない病気や怪我(私傷)で休職制度を利用しても、休みの理由や期間によって「普通解雇事由」で解雇されてしまうので注意してください。※休職制度は義務ではないので、会社に休職制度がない場合があります。
では、どのような場合に解雇されるのか説明しますね。
休職制度を利用して解雇を避ける方法は、以下の3つを意識してください。
- 通院して治療をする
- 上司に職場復帰をしたいことを伝える
- 職場の配置換え、転勤も積極的に受け入れる
どちらにしても、人手不足の企業が多いので体調が回復したら職場に復帰してほしいと思っているので安心して休職してください。
会社を休みすぎた場合や休職制度について詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてくださいね。
転職すると後悔する人の特徴
頑固で頭が硬い人
頑固で頭が硬い人は、自分の考えを曲げず、何事も「こうあるべき」だとこだわりが強い人です。転職しても先輩のアドバイスを受け入れず仕事を早く覚えることができません。
そして、このような考えの方は自分の能力は努力しても変わらないと思っているので、転職しても同じことで悩む可能性が高いのです。
運に任せる人
転職を運に任せてしまうと、自分の都合のいい情報ばかりを集めてしまいます。これは「確証バイアス」と言い、自分の選択が合っていようが間違っていようが選んだ方に都合の良い情報ばかり集めてしまうことです。
入社前は、良い会社だと思って入社しているので会社にメリットばかり情報を集めています。入社後は、会社は良いところばかりではなくデメリットもたくさんあることを思い知らされ短期で仕事を辞めてしまうのです。
運に任せない転職活動の仕方は下記の記事を参考にしてみてくださいね。
次の仕事を早く見つけたいと焦っている人
現職の労働環境が劣悪な場合、いい求人が出てくるのを待てないので、簡単に内定がでた企業に飛びついてしまいます。とはいえ、転職活動が長引いても現職の劣悪な環境に耐えられず、早く転職活動を終わらせようとしてしまいます。
短期間で転職を成功させるには、自分に合う求人をたくさん集める必要があります。下記のリンクから15日間で自分に合う求人の探す方法を参考にしてみてくださいね。
些細な人間関係のトラブルで転職する人
パワハラやセクハラを受けていたり、職場で気の合う仲間がいない人は別ですが、些細な人間関係の問題だけで転職すると失敗する確率が高い。意見のぶつかり合いや、派閥はどこの職場にもあるからです。
それでも転職したいのであれば、自分のやりたいことができる環境やスキルアップにつながるような転職先を選びましょう。
まとめ
転職した方がいいサインを無視して働いてしまう人が多い。「弱音を吐いたら甘えだ」「他の会社はもっとブラック企業かもしれない」と勘違いして転職を諦めてしまいます。
しかし転職しなければ解決しない問題を抱えていて休日や退社後に仕事のことを考えなければいけない状況であるなら転職をした方がいいサインです。転職活動について詳しく解説していますので、下記の記事を参考にしてください。
皆様の仕事が少しでも楽に長く働ける職場になるよう応援しております。最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。
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